2008年9月16日火曜日

イベントレポートと都市開発について雑記。

BBQは天気にも恵まれ良かったです。麻布十番祭りで実施した東京オリンピック誘致のビデオインタビューができたのでご紹介します。この記事の下のほうです↓

最近、東京オリンピック誘致絡みで東京都の政策に触れることが多かったのですが、第2東京タワー以外にも近未来の東京はいろいろな計画をしているようですね。ニュースとしてあまり広まっていないのが実際です。

たとえば、「10年後の東京」 これ知っている方は多くないはずです。中でも「多摩シリコンバレー構想」は面白いですね(笑)

六本木ヒルズや表参道の開発などの時もそうですが、完成した時だけ観光やショッピングを目的としてお祭り的に報道され、その際に知る人がほとんどではないでしょうか。ヨーロッパや日本では京都など歴史的な都市は、そこに住む人々が土地の保全や開発に対する関心が高いように見受けられますが、それと比較すると東京はあまり愛着がないように思います。ラーメン屋やアイスクリーム屋など新しいお店には行列ができますが、街全体に視点が広がっていないですね。ビジネス街も三井、三菱、森ビルといった大手デベがガッツリ閉じた中で局所的に開発する。証券会社や銀行が値段を吊り上げる。でも家賃はこの低経済成長では上がらないから立ち行かなくなってしまう。よって、オープン時や昼間人口は盛り上がっても生活や文化として定着しない。。。そこに働く人の家賃は半額にする、ネットや電気は無料、住人の職業や年齢を制限する、などもっとクレイジーな極端なやり方をしないとなかなか執拗なファンは根付かないのではないでしょうか。

「多摩シリコンバレー構想」---ちょっと小馬鹿に書きましたが、多摩地区で生まれ育った自分としては歓迎です。都会にも程近く、落ち着いた環境で、奥多摩などの自然もある。文化というには物足りないですが、いろいろな施設や店舗もここ20年でだいぶ充実してきている。ポテンシャルは十二分にあります。中国などの場合は地方政府が主導となり大手の企業や大学と(かなり強引ではありますが)協力して、産業育成をするのがスタンダードです。製造業やITではプログラミングやコールセンターなどから始まり、最近ではアニメなどのクリエイティブ産業も集積させて短期で効率的に成長させるような取り組みがされています。日本でも筑波や工業団地などで一昔前に流行しましたが、当時よりもテクノロジーやロジスティックが進歩した今日の方がダイナミックに展開できます。

多摩シリコンバレー構想の場合はITではなく研究開発や機械にテーマが絞られているのも興味深いです。米シリコンバレーはITの一発屋が主体ですが、機械などの産業の方が地味ですがハズレが少なく経済規模もデカイですから。

(米)シリコンバレー:
ベンチャー中心、
IT、バイオ

多摩シリコンバレー:
創業20~30年の研究開発型企業、
基盤技術型中小企業
電気・電子機械、輸送用機械


#今週は再び中国大連に行ってきます。モバイルサービスや不動産CGなどを進めてきます。

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