2008年7月30日水曜日

[レポート]中国・大連への視察ツアー

久しぶりに訪問した大連は大きく変化を遂げていました。

中国への日本企業の進出はもはや当たり前になり、中には人件費の高騰からすでに撤退をし始めている企業もあります。しかし、当の中国企業はもはや下請けから脱却して自ら事業を展開したり、クリエイティブな方向に向かっている過渡期でした。「安いだけの中国」は終わります。

これは企業が自ら運営する大学で卒業生が増えてきて活躍するようになったことが大きく影響しています。また、ITやアニメといった企業をまとめて一つのビルに集めていくことが定着してきているのではないでしょうか。中国では政府主導で重点産業育成地区を推進するのが一般的で特に大連ではITを重視しています。CGやFLASHを開発している会社が今回は特に印象的で技術力・スピード・工夫には目を見張るものがありました。日本の多くの引きこもりクリエイター(人月何十万、何百万もとっている)は見習うべきです。この会社とは業務提携を進めて日本で販売しようと思います。


また、大規模な印刷会社では質の高い製品を作っていました。日本の大手メーカーのパッケージやマニュアルの制作がメインだそうです。こちらについては、それなりのロットを発注しなければならず、SOHOや個人が気軽に制作をお願いするというレベルではないようです。今後は小規模でも名刺、会社案内、封筒などクリエイティブな制作ができるようになるのではないでしょうか。


富裕層向けのアパレルも訪問しました。このブランドはオーダーメードが主体です。沿岸部の顧客を対象にした一度のオーダー会の顧客単価はなんと!200万円/人だそうです。生地は最高級のものをイタリアなどから仕入れて、本店の地下にある縫製工場で仕上げます。若者向けのブランドは大連では海外資本が中心で、現地の若手デザイナーの誕生はこれからのようです。大連の後に訪問した韓国ソウルの方が現地ブランドが活躍していました。


不動産ポータルや商工会、もちろん日本のアウトソーシングカンパニー「Huojin」も視察も充実していました。大連もソウルでも毎日、現地で知り合った友人が食事や遊び、買い物をアテンドしてくれました。大感謝です!!ありがとうございました。


#グランドハイアット・ソウルのクラブはプールサイドからの夜景も綺麗で最高でした。
J.J. Mahoney's


次回は、再び秋に大連でツアーをしようという計画もあり、別件ですがタイへの中小企業進出をするプロジェクトにも関わろうかと思っています。


ムービーを作成しました↓

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